ブレーブスが左腕フリードと今オフ中に契約を延長する可能性は?

昨季MVPのロナルド・アクーニャJr.やエース右腕のスペンサー・ストライダーなど、多くの主力選手と長期契約を結んでいるブレーブスだが、今季終了後にFAとなる主力選手がいる。エース左腕のマックス・フリードだ。ブレーブスはフリードとの年俸調停を回避し、1年1500万ドルで契約を更改したが、長期契約に向けた交渉が行われている様子はない。MLB公式サイトでブレーブスを担当するマット・ボーマン記者は「フリードがブレーブスでプレーするのは今年が最後になるだろう」と今季終了後にフリードが他球団へ移籍することを予想している。

まもなく30歳の誕生日を迎えるフリードは、2020年にサイ・ヤング賞投票で5位、2022年には2位にランクインし、2020年から3年連続ゴールドグラブ賞に輝くなど、ブレーブスのエース左腕として活躍を続けてきた。しかし、昨季は左前腕痛で3ヶ月の長期離脱。8勝1敗、防御率2.55と健康時のパフォーマンスは素晴らしかったが、長期契約を結ぶうえで健康状態が大きな懸念となっている。

ボーマン記者は「ベテラン投手とどれほどの金額で、どれほどの期間の契約を結ぶべきか、という点には常に疑問の余地がある」とコメント。フリードが得るであろう契約の比較対象として、カルロス・ロドン(ヤンキース)の6年1億6200万ドル(年平均2700万ドル)やアーロン・ノラ(フィリーズ)の7年1億7200万ドル(年平均2460万ドル)を挙げたが、フリードの今季の活躍次第では「年平均3000万ドルの契約を得る可能性もある」と予想した。

ブレーブスとしては、故障明けのフリードが健康にプレーできるかわからない状態で長期契約のオファーを提示することに意味はない。一方、フリードとしても健康にプレーできることを証明する前に、安価なオファーを受け入れる意味はない。よって、ボーマン記者は「今のところ、フリードの契約延長を期待する理由はなさそうだ」と結論付けた。「もしかしたら8月か9月にそのときが来るかもしれない」と契約延長が成立する可能性を完全には否定しなかったが、フリードは契約を延長せず、FA市場に出ていく可能性が高いと考えているようだ。

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