「災害に強いまちづくりに全力」 消防出初め式で一斉放水 沖縄・名護市

 【名護】名護市消防本部は6日、新年恒例の消防出初め式を開き、約千人が来場した。一般公開は4年ぶり。市幼年消防クラブ園児たちの防災ダンス、消防士と消防団員による一斉放水が披露されたほか、放水銃と泡消火装置を備えた最新の大型水槽車の展示もあった。

 同本部によると、昨年1年間の出動は5398件。このうち救急が4644件と最も多く、自然災害78件、火災21件、救助が19件だった。

 安里順消防長は「消防・救急・防火体制を強化し、市民の防災意識の向上を図り、災害に強いまちづくりに全力で取り組んでいきたい」と述べた。

 酸素ボンベ装着体験をした宮城知徠(しある)さん=大北小4年=は「将来、人を助ける仕事に就きたい。海保もいいけど、やっぱり、消防隊員がいい」と笑顔で話した。(北部報道部・下地広也)

消防出初め式で一斉放水する消防士と消防団員=6日、名護市大北・名護市消防本部

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