あんべ光俊さん活動50周年 「生きていくしかない」決意しライブ

ギターを手に「盛岡でしかできないハーモニーを届ける」と意気込むあんべ光俊さん

 釜石市出身、仙台市在住のシンガー・ソングライターあんべ光俊さん(70)は20日、ライブ「あんべ光俊&The TAKARAJIMA BAND」を盛岡市松尾町の盛岡劇場メインホールで開く。今年、音楽活動50周年。重苦しいニュースが続く中でも歌の力を信じ「生きていくしかない」とのメッセージを届ける。

 新型コロナウイルス禍や戦争、能登半島地震など世情を覆う空気は現在も決して明るくない。閉塞(へいそく)感の中、心に刻むのは宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉だ。「痛みを分かち合って生きていくしかない。今、言わなきゃいけない」。決意を込め、ステージに立つ。

 ライブは午後2時開演。同郷のミュージシャン仲間、絵美夏(えみか)さん、太田代将孝さん、松本哲也さんが共演する。指定席6500円、自由席5500円(当日各500円増)。問い合わせはコンサート事務局(盛岡市民福祉バンク内、019.652.0879)へ。

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