「先発でもベンチからでも…」オーストラリア代表の中核“98年組”マグクリーがアジア王者へ意欲「試合によって輝く選手は変化」

ライリー・マグクリーがアジアカップ制覇へ意欲[写真:Getty Images]

オーストラリア代表MFライリー・マグクリーがアジアカップ制覇への意気込みを語った。オーストラリア『news.com.au』が伝えている。

マグクリーはチャンピオンシップ(イングランド2部)のミドルズブラでプレーする左利きウインガー、または攻撃的MF。アデレード・ユナイテッドでプロデビュー後、メルボルン・シティ、バーミンガムなどを経て、現在ミドルズブラで左ウイングの定位置を掴んでいる。

A代表では2021年6月に初キャップ後、カタール・ワールドカップ(W杯)前最後のテストマッチでアピールに成功し、本大会全4試合に先発出場。通算20キャップ目となったアジアカップ2023のグループB第1節・インド代表戦(2◯0)は、途中出場から追加点をアシストした。

このマグクリー、レスター・シティ所属の198cmDFハリー・サウターらと同じ1998年生まれの現在25歳で、東京五輪を経由してA代表の中核に割り込んだ世代。2026年W杯に向け、国内では「後ろがサウターなら前はマグクリー」という声もあるアタッカーだ。

昨年末に2カ月以上の負傷離脱から復帰したばかりとあって、インド戦では途中出場となったわけだが、今大会に照準を合わせて心身ともに充実してきた模様だ。

「(前述の)ケガをするまで自分がアジアカップに出るのは当たり前だと思っていたけど、ケガを経てサッカーそのものに対する捉え方が少し変化した気がする。コンディションに何ら問題がなければ考えないことも、リハビリを経験すると変わるものだね…」

「まず試合に出られること自体に感謝だ。それも母国のためにプレーする機会を与えられていることが光栄だよ。もちろん準備バッチリ。先発でもベンチからでも構わない。状況に応じて求められたことを形にしたい」

また、今大会のオーストラリアは、長らく攻撃の要を担ってきたMFアルディン・フルスティッチが所属するエラス・ヴェローナで今季出場ゼロにより落選。代表チームの象徴的存在だったMFアーロン・ムーイ、MFトム・ロギッチも昨年で引退し、今大会はもちろん、2026年に向け、今後は否が応にもマグクリーにかかる期待が大きくなる。

攻撃を“創る”側のフルスティッチやロギッチらと異なり、マグクリーはドリブル等で“こじ開ける”タイプだが、役割は違えどオーストラリアのアタッキングを背負っていく覚悟はできているようだ。

「リスクを負って攻めることは現代フットボールに必要不可欠。リスクを負えないなら、作品を完成させる(=ゴール)ことはできないだろう」

「チーム全員がアジアカップ優勝を望んでいるし、試合によって輝く選手は変化するだろうね。今のオーストラリアには異なる特徴の選手が揃っているよ。優勝するために必要な要素だと確信しているよ。僕を含め、誰もが与えられた機会を活かす準備ができている」

2大会ぶり2度目のアジア王者を目指すオーストラリアは、18日にグループB第2節でシリア代表と対戦する。

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