横浜市立みなと赤十字病院、1092件分の診療データ入ったUSB紛失

 横浜市立みなと赤十字病院(同市中区)は17日、1092件分の患者氏名や性別、診断名などの個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。医師が論文作成のために院外に持ち出していたもので、現時点で不正利用の被害は確認されていないという。

 同病院によると、USBに保存されていたのは2021年4月~23年9月に同病院でカテーテルアブレーションという不整脈の治療を受けた患者の診療データ。23年9月、循環器内科の医師が科のシステムからデータをコピー。USBはパソコンケースに入れ、院内や自宅での作業時に使っていた。最後に当該USBを使用したのは12月1日で、同月末に紛失に気付いた。

 院内規程などでは、情報を持ち出す際の許可申請や匿名化加工、USBのパスワードロックを求めているが、いずれもされていなかった。同病院は今月16日に対象者全員に対して謝罪文を発送。問い合わせ窓口も設けた。

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