「お・は・し・も」 しっかり覚えて 近大付属幼稚園、地震の避難訓練

机の下に潜って身を守る園児=17日、奈良市あやめ池北1の近畿大学付属幼稚園

机の下に隠れて安全確保

 奈良市あやめ池北1丁目の近畿大学付属幼稚園(森田哲園長)は17日、震度6以上の地震を想定した避難訓練を行った。全園児約130人が参加、机の下に潜るなどして万一に備えた。

 園児らは各クラスで阪神大震災の話を聞き、避難方法をまとめた言葉「お(押さない)・は(走らない)・し(しゃべらない)・も(手には何も持たない、戻らない)」を確認。「地震が発生しました」のアナウンスを合図に一斉に机の下に潜って身を守った。教職員はガラスの飛散を防ぐためにカーテンを閉めた。

 安全が確認されると、園児らは一人一人が水やビスコ保存缶、防寒シートなど11点が入った防災リュックを背負って園庭に集まった。森田園長は「『お・は・し・も』しっかり覚えて自分の命を守ってください」と呼びかけた。

 坂田純真君(6)は「(地震の時は)家でもテーブルの下に入って避難したい」。小松莉子ちゃん(6)も「訓練は怖かった。お母さんに訓練のことを話し、家での地震の時も机の下に隠れる」と話した。

 同幼稚園は地震や火災、不審者侵入時の避難訓練を年10回程度実施、園児が自身の身を守る判断力を養うよう努めている。

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