霞ケ浦浄化へ決意新た 問題協が50周年大会 茨城・土浦

スローガンを唱和する霞ケ浦流域の自治体首長ら=土浦市東真鍋町

茨城県内の霞ケ浦流域21市町村で構成する霞ケ浦問題協議会(会長・安藤真理子土浦市長)の設立50周年記念大会が17日、同県土浦市東真鍋町のクラフトシビックホール土浦で開かれた。霞ケ浦や北浦の水質保全などに取り組むボランティアや各市町村長、県議ら約400人が参加。これまでの活動や歴史を振り返り、地元の湖のさらなる浄化に向けて決意を新たにした。

同協議会は、アオコの大発生や養殖コイの突然死をきっかけに、霞ケ浦問題研究会として1973年に発足。79年に同協議会に名称変更した。霞ケ浦と流入河川の環境保全を狙いに、無リン洗剤の使用促進や廃食用油の回収といった家庭排水対策などを進めている。

安藤会長は「霞ケ浦をきれいな水質で残すことが私たちの責務。泳げる霞ケ浦の実現に向けてさまざまな取り組みを展開していく」と述べた。

大会では、流入河川の水質調査や浄化、子どもたちへの啓発に取り組む五つの連絡会議の会長らが登壇し、活動を報告。安藤会長から感謝状が贈られた。

国立環境研究所(同県つくば市)生態リスク評価・対策研究室長の五箇公一氏による記念講演も行われた。

© 株式会社茨城新聞社