延長の同点弾で決勝進出へ繋げた浦和MF清家貴子、キーマンの負傷を不安視も「一丸となってあと1勝」

浦和の3点目を決めた清家貴子[写真:©超ワールドサッカー]

三菱重工浦和レッズレディースのMF清家貴子が白熱の一戦を振り返った。

20日、第45回皇后杯の準決勝では浦和がサンフレッチェ広島レジーナと対戦。前半に2点を奪うも後半に追いつかれると、試合はそのまま延長戦に突入。120分でも決着がつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

PK戦では GK池田咲紀子が2度のセーブを見せ、浦和が4-2で勝利。INAC神戸レオネッサが待つ決勝に駒を進めた。

一時逆転を許した延長戦にて、ヘディングから値千金の同点ゴールを決めた清家は「前半の戦いは完璧」とコメント。その一方、ゴールを決めたMF安藤梢とMF猶本光の負傷交代が後半で響いたと回想している。

「(前半は)2点取れましたし、守備もうまくハマって、自分たちのやりたいように進められたっていう感じだったんですけど、後半はやっぱりケガ人…。梢さんと光さんが、攻撃の要っていう部分がいなくなってしまってなかなか攻撃の形も作れなかったです」

「守備も光さんがスイッチをずっと入れてくれてたんで、そこもうまくいかず相手に2失点を許してしまって。本当に苦しい試合というか、流れも完全に持っていかれてっていう感じでした」

「だけど、やっぱり守備陣も踏ん張ってくれましたし、延長に行って体はきつかったですけど、あれだけの方が来てくれて、浦和レッズっていうチームでやってるからには諦められないというか、そういう気持ちを持って戦ったのがゴールに繋がったのかなと思います」

また、自らの同点ゴールについては、狙い通りの形だったと明かした。

「今週はずっとクロスの練習をしていて、あるかなと思っていたので。クロスの入り方だったり打点の部分だったりを、(遠藤)優やいろんな選手のクロスを受けて自分の中でタイミングを合わせていたので、その成果が出たというか。練習の成果が出たっていうのは素直に嬉しいですね」

27日のI神戸との決勝に向けては、安藤と猶本の状態を不安視。それでも一致団結して勝つつもりだと意気込んだ。

「光さんと梢さんがどうなるかはわからない状況ですけど、他にも選手はいますし、チームとして一丸となってやっぱりあと1勝。勝ちにいくしかないと思うので、そこはしっかり優勝を目指してやっていきたいなって思います」

「INACとは今シーズン試合してないので、正直どんな戦い方してくるかわからないんですけど、本当に強い相手っていうのはわかりますし、個々のレベルも高いんで。やっぱり個人個人が相手を上回ることが全てだと思うんで、そのために良い準備をしていきたいなと思います」

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