アストロズGM ヘイダー獲得は「約72時間」で実現したと明かす

アストロズのデイナ・ブラウンGMは、ジョシュ・ヘイダーと5年9500万ドルの大型契約を結ぶ交渉が「72時間ほど」でまとまったことを明らかにした。時系列的には、ケンドール・グレイブマンが右肩の手術で今季絶望となったことを受けて動き始め、一気に契約合意までこぎつけたということだろう。気になるのは現クローザーのライアン・プレスリーの処遇だが、ブラウンGMとジョー・エスパーダ監督はヘイダー獲得が決まった時点でプレスリーに電話し、守護神のプライドを傷つけることがないよう、しっかりとフォローを行ったようだ。

プレスリーと話をしたエスパーダ監督は「彼はプロだ。本気で勝ちたいと思っているんだ。チームのために動くことができる男だし、チームのために全力を尽くそうとしてくれている」とコメント。「我々はヘイダーを獲得することで戦力を強化することができた。彼もヘイダーがチームに加わることを喜んでいたよ」と語った。ブラウンGMも「彼はチームが勝つためならどんな役割もこなしてくれると思う」と話している。

ただし、エスパーダ監督は現時点でヘイダーをクローザーに指名することを決めたわけではない。「リリーフ投手の役割は固定したい」と話しており、どこかの時点でヘイダーとプレスリーのどちらかをクローザーに指名することになると思われるが、現時点では「クローザーを決めるのはこれからだ。試合終盤の継投はとても強力になった。9回を誰に任せるかは今後決めていきたい」と話すにとどめている。

今オフのアストロズは、ヘクター・ネリス、フィル・メイトン、ライン・スタネックと3人のリリーフ右腕がFAとなり、さらにグレイブマンが離脱したことで、ブルペンの層が一気に薄くなってしまった。ブルペンの戦力ダウンをカバーするためにヘイダーを獲得したわけだが、まだ補強は十分とは言えず、ブラウンGMは「チームをよりよくするために、まだ市場で補強を模索している」と語っている。ネリスらとの再契約も含め、さらなるブルペン補強に動く可能性もありそうだ。

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