ベリンジャーの行方は? 「価格が下がればカブス残留」と米記者

大谷翔平のドジャース移籍が決まり、コディ・ベリンジャーが「FA市場に残る最高の打者」となってから1ヶ月以上が経過しているものの、ベリンジャー争奪戦が本格化する気配は全くない。これはベリンジャーが総額2億ドル以上の大型契約を希望していることが影響しているとみられる。ベリンジャー獲得に興味を示しているチームは少なくないが、「2億ドルには値しない」というのが各チームの共通認識となっている。球界関係者のなかでは「価格が下がればカブスとの再契約が最有力だ」と考えられているようだ。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「ベリンジャーを獲得することで利益を得られるチームは多い」と言う。現在28歳のベリンジャーは昨季1年契約でカブスへ移籍し、130試合に出場して打率.307、26本塁打、97打点、20盗塁、OPS.881の好成績を残してカムバック賞を受賞。現在の移籍市場で獲得可能な最高の打者であることは間違いなく、フェインサンド記者は「エンゼルス、ジャイアンツ、メッツ、マリナーズのすべてが移籍先として理にかなっている」と指摘する。

しかし、不振脱出後の実績が昨季の1シーズンしかないこともあり、各チームはベリンジャーが希望する2億ドル以上の大型契約には応じないつもりだ。ケビン・キアマイアーと再契約して外野手の補強を完了したとみられているブルージェイズも引き続きベリンジャー獲得を検討しているようだが、やはり2億ドル以上というベリンジャーの希望条件が大きな障壁となっている。

フェインサンド記者によると、球界関係者のなかでベリンジャー獲得の最有力候補と目されているのがカブスだという。今オフのカブスはほとんど打線に手を加えておらず、ドジャースからマイケル・ブッシュを獲得したのが目立つ程度。カブスの選手たちもベリンジャーとの再契約を熱望していることが報じられており、「価格が下がればカブスとの再契約が最有力だ」との見方が強まっている。

とはいえ、カブスと再契約を結ぶにしても、ほかのチームと契約するにしても、ベリンジャーが希望条件を引き下げない限り、契約交渉が大きく進展することはなさそうだ。

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