厚木市内で出土の土器や埴輪、カプセルトイに 郷土博物館5周年で28日から販売

埴輪や土器のカプセルトイ。埴輪は胴体部分で上下2分割できる

 あつぎ郷土博物館(神奈川県厚木市下川入)が27日に開館5周年を迎えるのに合わせて同市は、市内で出土した埴輪(はにわ)や土器などをかたどったカプセルトイ5種を作製した。300個ずつ作り、5周年セレモニーを開催する28日から、同館で1個500円で販売を始める。文化財発掘も手がける大分県内の企業に依頼し、精巧な出来栄えになっている。

 製作したのはふんどしを締めた力士をかたどった「力士埴輪」(飯山登山古墳、古墳時代後期、県指定重要文化財)、表面に人体とヘビの装飾が施された有孔鍔付(ゆうこうつばつき)土器(林王子遺跡、縄文時代中期、市指定有形文化財)、上部に舟が乗る家の形の「家形土器」(子ノ神遺跡、弥生時代後期、同)など。

 カプセルに入れて販売するため高さは5センチ程度だが、力士埴輪のみは高さ10.3センチあるので、胴体部分で上下2分割できる。製作は九州文化財総合研究所(大分県)に依頼。埴輪や土器を多数の写真で撮影し、3Dプリンターで型を作製。樹脂を流し込んで本物そっくりに彩色した。

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