勤務中に郵便物の中身を盗んだ疑い 元郵便局員を逮捕 「今回が初めて」と容疑を認める 沖縄

 郵便物の中身を盗んだとして、那覇署は22日、那覇中央郵便局の元課長代理の無職の容疑者(45)=浦添市=を窃盗容疑で逮捕した。日本郵便沖縄支社によると、「今回が初めて」と容疑を認めているといい、19日付で懲戒解雇された。郵便局には22日、家宅捜索が入り、捜査員が関係資料を押収した。

 郵便局側は憲法の「通信の秘密」などを理由に、盗品の詳細を明らかにしていない。

 発表によると、2023年11月20日、発送準備中の郵便物1通の中身を盗んだ疑いがある。

 署や日本郵便によると、容疑者は郵便部に所属し、犯行時に勤務中だった。別の郵便局員が開封された被害品を見つけ、社内調査したところ、犯行を認めたという。

 郵便局側は被害に遭った利用客に謝罪し、郵便料金などを補償した。

 日本郵便は「社会的・公共的役割を担い、信用を第一とする弊社で発生したことをおわびする。社員指導を徹底する」とコメントを発表した。

(資料写真)パトカー

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