PS進出目指すパイレーツがチャップマン獲得へ 1年1050万ドル

2015年以来9年ぶりとなるポストシーズン進出を目指すパイレーツが実績十分のベテラン救援左腕の獲得に成功したようだ。日本時間1月23日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、パイレーツは昨季王者レンジャーズからFAとなっていた35歳のアロルディス・チャップマンと1年1050万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。チャップマンは新天地パイレーツで守護神デービッド・ベッドナーにつなぐセットアッパーの役割を担うことが予想される。

2022年にヤンキースで43試合に登板して自己ワーストの防御率4.46に終わったチャップマンだったが、ロイヤルズに加入した昨季は31試合で防御率2.45と好投。その活躍が評価され、ブルペンに不安を抱えていたレンジャーズが6月末にトレードで獲得した。レンジャーズ移籍後は30試合で防御率3.72とやや成績を落としたが、ポストシーズンでは9試合に登板して防御率2.25を記録。レギュラーシーズンは2チーム合計で61試合に登板して58回1/3を投げ、6勝5敗6セーブ、14ホールド、防御率3.09、103奪三振をマークした。

30代中盤を迎えたものの、速球の平均球速は99.5マイルと依然としてトップクラスを維持しており、奪三振率も15.89という素晴らしい数字をマーク。与四球率5.55という制球難だけが懸念材料だが、守護神ベッドナーにつなぐセットアッパーを十分に務められるだけの実力を維持している。昨季の14ホールドは自己最多だったが、今季はより多くのホールドを記録することになりそうだ。

なお、チャップマンがFAになったのは今回がキャリアで3度目。1度目はカブスでワールドシリーズ制覇を経験した直後の2016年オフで、5年8600万ドル(当時救援投手史上最高額)の大型契約を結んでヤンキースに復帰した。2度目は1年前のオフで、ロイヤルズと1年375万ドルで契約。昨季の活躍により、今オフは1年1050万ドルの契約を手にすることになった。

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