カージナルスがトミー・エドマンとの年俸調停を回避して2年契約

日本時間1月23日、カージナルスはトミー・エドマンとの年俸調停を回避して2年契約を結んだことを発表した(金額は非公表)。年俸調停権を取得して2年目のシーズンを迎えたエドマンは、今季の年俸を650万ドルと予想され、球団はその予想額と同じ650万ドルを提示。エドマンが695万ドルを希望したため、折り合いがつかず、年俸調停に突入する可能性もあったが、来季までの2年契約を結ぶことで決着した。なお、エドマンは来季終了後にFAとなる予定のため、今回の2年契約はFA時期への影響はない。

現在28歳のエドマンは2021年にゴールドグラブ賞を初受賞するなど、好守の二塁手として知られているが、近年はチーム事情により遊撃や外野を守るケースも増えていた。メジャー5年目の昨季は137試合に出場して打率.248、13本塁打、47打点、27盗塁、OPS.706を記録。内外野の4つのポジションでスタメン出場してチームに貢献した(遊撃46試合、二塁40試合、中堅37試合、右翼6試合)。

エドマンは昨季終了後に右手首の手術を受けており、最近になってスイングを再開。レギュラーシーズン開幕には間に合う見込みだが、スプリング・トレーニングでは練習内容や練習量に制限が設けられる可能性が高い。オープン戦の出場も遅れる可能性がある。エドマンは手首の状態について「毎日様子を見ながら、手首の反応を見つつ、1つずつステップを進めていきたい」と話している。

なお、カージナルスのオリバー・マーモル監督は今季エドマンを正中堅手として起用する方針を明らかにしている。二塁手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験もあるエドマンだが、昨季は中堅手としてDRS+2、OAA+6と平均以上の好守を披露。二塁にはノーラン・ゴーマンやブレンダン・ドノバンといった打てる若手選手がいるため、マーモル監督は左翼ラーズ・ヌートバー、右翼ジョーダン・ウォーカーとともにエドマンを外野の一角として起用する方針を固めている。

【追記】MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、カージナルスとエドマンの契約は2年1650万ドルだという。

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