建設、小売、介護、医療、宿泊などの現場で使える次世代トランシーバーサービスでNTTソノリティが新事業を立ち上げ

NTTグループのNTTソノリティ株式会社は、建設、小売、宿泊、介護、医療などの現場で活用できるDXサービス「ゼロからはじめるNTTの現場DX」を開始。それに合わせ、4月1日(月)よりキャンペーンを実施する。1月18日(木)には東京都内において、発表会を実施した。

今回のDX事業立ち上げに際してNTTソノリティは、デスクレスワーカー向けのサービス「BONX WORK(ボンクスワーク)」を手掛けている株式会社BONXと資本提携し、BONXを関連会社化。

発表会には、NTTソノリティ株式会社の坂井博代表取締役社長(写真中央の人物)だけでなく、日本電信電話株式会社の川添雄彦代表取締役副社長(写真左側の人物)と株式会社BONXの宮坂貴大代表取締役CEO(写真右側の人物)も登壇した。

スマホがトランシーバー代わりに

今回の「ゼロからはじめるNTTの現場DX」は法人向けの事業で、次世代トランシーバーサービスと言える内容だ。

建設、小売、宿泊、介護、医療などの現場では、今もトランシーバーが必須のアイテムとなっているが、「長時間イヤホンで耳をふさがれ、耳が疲れる」「トランシーバーが重い」「外音がうるさく、会話が聞き取りにくい」といった声も多いという。

NTTソノリティが手がける独自の音響技術を搭載した製品と、BONXのコミュニケーションプラットフォームを組み合わせたのが今回発表した本事業で、従来のトランシーバーに代わるサービスとなっている。

利用者はスマートフォンにアプリをダウンロード。アプリを立ち上げると、アプリ内のルームに入っているメンバー同士で会話が可能となる。機能としては、利用人数無制限の「グループトーク」や、特定メンバーとだけ会話ができる「プライベートトーク」などが用意されている。会話を文字起こしする機能もあるため、会話の内容を後からテキストで確認することも可能だ。

サービスのイメージに関して、BONXの宮坂代表取締役CEOは、「声でチームが同時接続される」と表現。こうしたDXを導入することによって、「現場コミュニケーションの新しい当たり前を作り出せる」とも語った。

サービス開始に合わせた新製品として、片耳モデルの有線耳スピーカー(イヤホン)の「BONX intro knot 3.5M(マイク搭載)」も2024年4月に発売される。

耳穴に入れないタイプなので耳へのストレスが小さく、イヤホンの音を聞くのと同時に周囲の音も聞ける。例えば小売業なら、顧客に対応して会話しながら、アプリ上で会話しているスタッフ同士の声も聞くことができるのだ。

実質0円(※)のキャッシュバックキャンペーン

NTTソノリティは「『ゼロからはじめるNTTの現場DX』実質0円(※)キャッシュバックキャンペーン」も実施。4月1日(月)~9月30日(月)の期間の申し込みが対象となり、通常のエントリープランの料金が1IDあたり6000円/年のところ、エントリープランが利用開始から1年間無料、2年目も半額で利用できる。

さらにハードウェア購入をすると、2年目も購入台数分のIDが無料(※)となるハードウェア購入特典も用意されている。

NTTソノリティにとっては初の法人向けサービスへの参入となるが、NTTソノリティ株式会社の坂井代表取締役社長は「デスクレスワーカーのDXは今後の成長率が高い」と語り、日本電信電話株式会社の川添代表取締役副社長もNTTグループ全体として取り組みたいと意気込みを見せた。

※事務手数料として、1IDあたり120円/年が別途発生する。

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