やんばるの自然を体験 国頭村 ツアーに親子50組 ヤンバルクイナも観察

ヤンバルクイナに見入る「やんばる自然体験学習ツアー」の参加者=14日、国頭村安田・ヤンバルクイナ生態展示学習施設

 【国頭】県環境部自然保護課は13、14の両日、本島北部地域の児童生徒を対象に「やんばる自然体験学習ツアー」を国頭村内で実施した。親子計50組約100人が参加。同村森林公園でイタジイの森やシリケンイモリなどの動植物を観察し、安田のヤンバルクイナ生態展示学習施設で希少野生動物について知識を深めた。

 NPO法人やんばる・地域活性サポートセンターの比嘉明男理事長が安田地区の自然保護活動の歴史を紹介。「豊かな自然環境を守り、その資源を持続的に活用しながら地域発展を目指したい」と述べた。 

 恩納村立山田小3年の古波蔵咲希菜さんと山川実咲さんは同施設でヤンバルクイナの「クー太」と初対面した。古波蔵さんは「思っていたより大きくて足がとっても速かった」と笑顔。スマホで撮影した山川さんは「真っ赤なくちばしでかわいかった。目の前で見ることができた」と喜んだ。

 古波蔵さんの母の美佐喜さんは「恩納村の海はオーバーツーリズムの問題がある。県内各地域が連携していく必要があると思う」と話した。

 辺土名高校の生徒がツアーに協力。やんばるの森の魅力や課題をスライドで説明し、ガイド役も務めた。(北部報道部・下地広也)
 

(写図説明)ヤンバルクイナに見入る「やんばる自然体験学習ツアー」の参加者=14日、国頭村安田・ヤンバルクイナ生態展示学習施設

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