オッタビーノがメッツ退団の理由を明かす 「勝つこと」が最優先

昨年11月、38歳のベテラン救援右腕アダム・オッタビーノは年俸675万ドルの選手オプションを破棄してメッツからFAとなった。38歳のリリーバーが保証された契約を破棄してFAになるのはリスキーであり、オッタビーノの決断は小さくないサプライズだった。しかし、オッタビーノは日本時間1月23日、「ファウル・テリトリー」にゲスト出演してメッツを退団した理由を説明。13年のメジャー生活でまだ1度もワールドシリーズの舞台を経験していないため、「勝てるチームに移籍したい」という思惑があったようだ。

オッタビーノはメッツ移籍2年目のシーズンとなった昨季、66試合に登板して61回2/3を投げ、1勝7敗12セーブ、12ホールド、防御率3.21、62奪三振を記録。しかし、メジャー史上初めて年俸総額が3億ドルを超えたメッツは開幕からなかなか調子が上がらず、夏場には主力選手を放出してチームを解体するなど、75勝87敗に終わり、ポストシーズン進出には遠く及ばなかった。

オッタビーノは「メッツに残りたかった」と話しつつも「オプションについて決断をしなければならなかったとき、メッツには不確定要素が多すぎたんだ。監督もコーチも決まっていなかったし、2024年シーズンにコンテンドするつもりがあるのかどうかもわからなかった」とコメント。「僕はもう若くない。スプリング・トレーニングの時点でチームがどのような方向に向かっているのか確信を持てなかったし、オプションを行使した場合の契約には多くの後払いが含まれていたから、それを破棄してFAになることには意味があると思ったんだ。年齢的には1年1年が勝負だと思っている。まだ優勝したことがないからワールドシリーズ制覇を狙える機会がほしいんだ」とメッツ退団を選択した理由を説明した。

オッタビーノはこれまでにロッキーズ(2018年)、ヤンキース(2019年と2020年)、レッドソックス(2021年)、メッツ(2022年)と4つのチームでポストシーズンに出場しているが、リーグ優勝決定シリーズに2度進出したのが最高成績で、ワールドシリーズの舞台は1度も経験していない。キャリアが終わりに近づくなかで、ワールドシリーズに出場する、そしてワールドシリーズで優勝する機会がほしいと考えるのは当然と言える。多少条件が悪くとも、優勝を狙えるチームと契約することになりそうだ。

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