ドジャースが先発左腕補強へ パクストンと1年契約で合意間近か

先発ローテーションに右腕ばかり並んでいるドジャースが先発左腕補強に動いているようだ。日本時間1月23日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ドジャースはレッドソックスからFAとなっている35歳のベテラン左腕ジェームス・パクストンと1年契約で合意間近となっているという。契約総額は1200万ドル前後の見込みであること、先発登板数に応じた出来高が設けられていることなどが報じられている。

現在のドジャースの先発ローテーションは、山本由伸、タイラー・グラスノー、ウォーカー・ビューラー、ボビー・ミラーが1~4番手を務め、5番手をライアン・ヤーブロー、エメット・シーアン、ギャビン・ストーン、マイケル・グローブらが争う見込みとなっているが、チームに欠けていた先発左腕としてパクストンが加わることが濃厚になった。

2017~19年に3年連続で2ケタ勝利をマークするなど、メジャー10シーズンで通算64勝の実績を誇るパクストンは、昨季レッドソックスで19試合に登板して96イニングを投げ、7勝5敗、防御率4.50、101奪三振を記録。ただし、投球イニング数はマリナーズ時代の2018年の160回1/3が最多であり、規定投球回をクリアした経験は1度もない。故障が非常に多い選手としても有名で、昨季も開幕から右ハムストリング痛で離脱し、シーズン終盤にも右ひざの炎症で故障者リスト入りした。

ドジャースは昨季、クレイトン・カーショウの131回2/3がチーム最多で、規定投球回をクリアした投手が1人もいなかった。今オフはグラスノー、パクストンといった故障の多い投手の獲得に動いており、もはや先発投手に規定投球回クリアを期待していないのかもしれない。5人の先発投手で162試合を回すことなど想定せず、数人を軸としつつ、8~10人で162試合をカバーしていく。シーズンを通してローテを守ることを計算できる投手が1人もいない今季のドジャース先発陣からは、そんな「新しい時代の先発ローテ像」が浮かび上がってくる。

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