ドジャースが左腕パクストンと契約合意 1年1100万ドルとの報道

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じたところによると、ドジャースはレッドソックスからFAとなっていたベテラン左腕ジェームス・パクストンと1年1100万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。開幕ロースター入りするとボーナス100万ドルが追加で支払われるほか、先発登板数に応じて100万ドルの出来高が設けられているという。ドジャースにとって、山本由伸、タイラー・グラスノーに続く、今オフ3人目の先発投手補強となった。

2021年4月にトミー・ジョン手術を受けた影響で2022年シーズンはメジャーでの登板がなかったパクストンだが、昨季はレッドソックスで19試合に先発して96イニングを投げ、7勝5敗、防御率4.50、101奪三振を記録。疲労が見え始めた8月下旬以降に大きく崩れたものの、最初の16先発に限れば、7勝3敗、防御率3.34と上々のパフォーマンスを見せていた。ドジャースとしては、登板のペースや疲労度を上手く管理すれば、一定以上の貢献を望めるという思惑があるのだろう。

パクストン獲得により、今季のドジャースの開幕ローテーションは山本、グラスノー、ウォーカー・ビューラー、ボビー・ミラー、パクストンという顔ぶれになることが有力。エメット・シーアン、ギャビン・ストーン、マイケル・グローブといった若手や実績のある左腕ライアン・ヤーブローが6番手以降に控える形となる。

ひとまず先発の頭数は揃ったが、山本がメジャー1年目からどれくらい通用するかは未知数であり、グラスノーとパクストンは非常に故障が多い投手として知られている。また、トミー・ジョン手術明けのビューラーやメジャー2年目のミラーにも過度な期待は禁物だ。決して盤石の布陣とは言えないが、ドジャースは昨季もクレイトン・カーショウの131回2/3がチーム最多でありながらシーズン100勝を挙げている。180~200イニングを投げられるような先発の柱がいなくても十分に戦えると判断しているのだろう。もちろん、グラスノーやパクストンが故障なくシーズンを過ごせば、非常に強力な先発ローテーションとなる。

The post ドジャースが左腕パクストンと契約合意 1年1100万ドルとの報道 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.