「農道に夜たたずんでいた…」 フクロウの仲間を探して偶然遭遇 沖縄・読谷村にシロアゴヨタカ

農道で羽を休めるシロアゴヨタカ=9日、読谷村(竹下和希さん撮影)

 日本に生息しないとされる野鳥「シロアゴヨタカ」の雄1羽が8日、読谷村の農道で確認された。沖縄野鳥の会によると国内初記録。愛鳥家の乃美(のうみ)大佑さん=那覇市=が発見し、同会の竹下和希さん=宜野湾市=が9日に撮影した。

 シロアゴヨタカはヨタカの一種で、台湾や中国南部、東南アジアに分布し、一部は生息地を移動する。夜行性で昆虫を食べる。

 同会の山城正邦会長は「外側の尾羽が白いのが特徴。生息分布からして間違いない」と太鼓判を押す。

 第一発見者の乃美さんは、フクロウの仲間を探していて偶然に見つけた。「ヨタカがなぜいるのか不思議だった。シロアゴヨタカだと知って、さらに驚いた」。竹下さんは「農道に夜たたずんでいた。次は第一発見者になります」と声を弾ませた。(北部報道部・下地広也)

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