花粉症にはつらいシーズンが… 花粉の飛散は平年より早まり1月下旬から「早めの対策を」

 まもなく2月。花粉症の人にはつらいシーズンが間もなくやってきます。すでに症状が出てクリニックを受診する人も増えているということで、今年(2024年)の傾向と対処法を専門の医師にうかがいました。

 民間の気象会社ウェザーニューズによりますと、今年の花粉の飛び始める時期は、暖冬の影響で全国的に平年より早まり、1月下旬には九州や中国地方、東海、それに関東の一部でスギ花粉が飛び始め、来月(2月)には広範囲に広がると予想されています。

 宇都宮市下平出町にある耳鼻咽喉科のきくちクリニックでは、先週のはじめから徐々に花粉症の症状を訴えて受診する人が増え、土曜日には30人以上になったということです。

 このクリニックの院長でアレルギーを専門とする菊池恒医師は「今年は出足が早い印象」と明かします。

【花粉の飛散量】
 「去年は非常に多く飛散したが今年は平年並みで去年よりは少なくという予報が出ている。でも平年並みに飛ぶので花粉症の患者さんは早めに対策したほうがよい。」
【花粉飛散時期】
 「1月が非常に暖かい時期が続いたので出足が非常に早い」
【飛散のピーク】
 「当初の予報は宇都宮は2月の下旬という予報だったのが、2月の中旬に訂正され、すでに花粉も飛散開始まではいっていないが、花粉が少し飛んでいるという情報は出ている」
【早めの対策を…】
 「飲み薬点鼻薬などその方にあった毎年花粉症の方は自分にあった治療をお持ちだと思うので早めに始めるとピーク時も非常に軽くすむので早めに耳鼻科や係り付けの内科などの受診を」

 感染症との見極めについては「鼻水やのどの痛みがある場合新型コロナやインフルエンザと花粉の初期症状は似ているため注意が必要。目のかゆみなどがあれば花粉症の可能性が高い」

【花粉症と感染症】
 「花粉症はアレルギーによって微熱が出ることがあるため、37.5度までだったらどちらかわからないが、37.5度を超えるような熱の場合は感染症を疑って検査を受けたほうがいい。どちらかわからない場合は診療所クリニックに相談していただくのが一番」

 飛散量は昨シーズンより少なくなるといっても、平年並みの予想なので油断をせず対策が肝心。

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