帰宅時間帯を直撃 23日は東北・上越・北陸新幹線終日運休「運休が広範囲かつ長時間に及ぶのは異例」

 停電により運転が見合わせとなっていた東北新幹線と上越新幹線それに北陸新幹線の一部の区間について、JR東日本はいずれも23日中の再開は困難として終日運休となりました。運休が広範囲かつ長時間に及ぶのは極めて異例です。

 JR東日本によりますと、23日午前10時ごろ、さいたま市内の東北新幹線の上りで架線が垂れ下がり停電が発生しました。この影響で東北新幹線と上越新幹線、それに北陸新幹線の一部の区間で運転を見合わせていましたが、23日中の全線再開が難しいことから、終日の運休となりました。

 運休となったのは東北新幹線の東京駅から仙台駅間、上越新幹線と北陸新幹線の東京駅から高崎駅間のいずれも上下線です。JRは24日の始発からの通常運転を計画していますが、作業の進捗により遅れや運休が出る可能性もあるとしています。

 架線が垂れ下がったさいたま市の現場付近では、23日午後2時40分ごろに復旧に当たっていた作業員の男性2人が感電し重軽傷を負いました。

 一方、県内では通勤・通学などに影響がでました。新幹線の改札前には呆然と立ち尽くす人や、駅員から説明を受ける人の姿が見られました。駅では新幹線の運転見合わせで在来線の利用を呼びかけていました。在来線は一部で混雑がみられたものの大きな乱れはないということです。

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