千葉県野田市女児虐待死事件から5年 熊谷知事「絶対に忘れてはならない」

千葉県野田市女児虐待死事件から5年 熊谷知事「絶対に忘れてはならない」

 千葉県野田市で当時小学4年生だった女の子が、父親からの虐待を受け死亡した事件から1月24日で5年です。
 熊谷知事は、事件について「絶対に忘れてはならない」と述べ、引き続き児童相談所の体制強化を進める考えを示しました。

 2019年1月24日、野田市で当時小学4年生だった栗原心愛さんが虐待を受け死亡する事件が発生しました。

 事件を踏まえ、千葉県は2026年度中に印西市と松戸市に児童相談所を増設するため整備を進めていて、児相で使うシステムも2年前に刷新し、業務の効率化を図ってきました。

 一方、児相で働く職員数は12月時点で653人と、2019年4月からは200人余り増やしましたが採用は難航していて、2024年度の専門職採用は、採用予定数に対し12月時点で合格者数が50人近く届いていません。

 24日、都内で取材に応じた熊谷知事は、これまでの体制強化を「まだまだ道半ばだ」と述べました。

 そして、増強する余地があるシステムへの投資など働きやすい職場環境の確保やキャリア育成を進め、「専門職の人に千葉県が選ばれるよう、政策を進めたい」と話しました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「我々にとっては絶対に忘れてはならない、そうした事件だと思っているし、改めて千葉県にいるすべての子どもたちの権利を守るために、市町村と一体となってそうした体制を強化し続けていかなくてはならない。気持ちを新たにして政策を進めていきたい」

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