爆発の可能性低いけど…手りゅう弾どこに消えた 防衛局、保管状況を3週間確認せず 沖縄・北部訓練場の返還跡地で発見

 沖縄防衛局が米軍北部訓練場の返還跡地で一次保管していた手りゅう弾とみられる物がなくなった問題で、防衛局が保管状況を3週間把握していなかったことが23日、分かった。防衛局は本紙取材に「不発弾などを今後発見した場合、速やかに県警に連絡し、移動可能なら同日中に現場から適切な保管場所へ搬出するなど管理を徹底する」と回答した。爆発の可能性は低いとしている。

 防衛局によると、返還跡地の廃棄物調査業務の請負業者が昨年12月7日、旧ヘリコプター着陸帯「LZ2A」で発見。土のう袋に入れて動かないように固定し、周囲にテープを張るなど対策を講じた。同20日までは業者が保管状況を確認していたが、年明け1月10日になくなっているのに気付き、12日に防衛局のホームページで公表した。

 23日現在、見つかっていない。

 防衛局は陸上自衛隊第101不発弾処理隊に写真で照会した結果「信管が残っていたとしても、構造上外圧が加わらない限り暴発する可能性は低いとの見解を得た」としている。(政経部・山城響)

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