新湾岸道路の計画の早期具体化にむけ、ルートの検討などを進めてもらおうと、千葉県や沿線6市は1月24日、国土交通省に要望書を提出しました。
新湾岸道路は湾岸地域の利便性向上、渋滞の解消などを目的とし、計画では市川市の外環高谷JCT周辺から千葉市の蘇我IC周辺を経由し、市原IC周辺を結ぶ高規格道路となっています。
県と千葉市など沿線6市で構成する期成同盟会は24日、国交省を訪れ、会長である熊谷知事が、吉岡幹夫技監に要望書を手渡しました。
要望書では、計画の早期具体化、ルートや構造の検討に着手することなどを求めています。
熊谷知事によりますと、非公開の会談では、熊谷知事から渋滞の状況を説明し、京葉コンビナート地帯の競争力強化や港湾の機能強化に向け早期の整備が必要であることを訴え、吉岡技監からは、検討を早期に進める考えが示されたということです。
また、要望後、取材に応じた熊谷知事は、道路の寸断などが続く能登半島地震を踏まえ、新湾岸道路の防災面での必要性を次のように述べました。
千葉県 熊谷俊人 知事
「改めて道路網の冗長化、いわゆる複数ルートをしっかり持っておくことが大事だということ。(湾岸エリアで)まだまだ道路軸が十分に複数のルートが確保できていないエリアがあるので、新湾岸道路は千葉県をいざ来るべき災害から守っていくためにも重要だと考えている」