何がメリットなの?今さら聞けない「新NISA」の始め方 vol.1

おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。

日経平均株価は、2014年1月15日に一時3万6,000円を超え、バブル崩壊後のおよそ33年11カ月ぶりの高値を更新しました。また、新NISAが2014年1月にスタートしたこともあり、さらに投資に注目が集まっています。

とはいえ、どこでに連絡して、どうやって始めればいいのか、何を準備しなければならないかなど、今さら誰にも聞けない…という人も多いはず。

そこで今日から2週連続で、「新NISAの始め方」をテーマに、新NISAについてコンパクトに解説します。まず今回は、そもそも新NISAとは何か、そしてそのメリットについて。

「新NISA」のメリットをひとことで言うと?

NISAとは、少額投資非課税制度のこと。新NISAは、NISAの内容が見直されて2024年から始まった新しい制度です。

株や投資信託を買って配当をもらったり、買った値段より値上がりしたときに売却して利益が出たりした場合、通常は、その利益に対して20%の税金がかかります。(正確には復興特別所得税を含め20.315%ですが、わかりやすく20%と表記します)

例えば、20万円で買った株が30万円まで値上がりしたら、利益は10万円ですよね。これに対して、20%(=2万円)の税金がかかるため、利益は8万円、受け取れる金額は28万円になってしまいます。

ところが、NISAまたは新NISAで買った場合、その利益に税金がかかりません。わかりやすく表現すると、NISAや新NISAは投資して得られる配当や売買益の税金がかからない「特別枠」です。

その「枠」の中で株や投資信託を買うとその利益には税金がかからないため、先ほどの例の場合30万円まるっと受け取ることができることになります。

せっかく投資するのであれば、税金がかからない「枠」を使いたいですよね。この非課税であることがNISAまたは新NISAの魅力なのです。

新NISAとNISAの違い

新NISAでは、年間投資枠が従来のNISAに比べ、その上限額が大幅に引き上げられました。

また、非課税保有期間が無期限になったこともあり、より多くの資産を、より長い期間にわたり運用できるようになりました。この拡充により、いま新NISAが大きく注目されているというわけです。

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次回は、新NISAの具体的な内容と始め方をお伝えしていきます。どうぞお楽しみに。

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