課題協議し提案 糸魚川市地域医療体制調整会議を設置 医療関係、病院、行政で構成

糸魚川地域の医療関係、病院、行政による「糸魚川市地域医療体制調整会議」が今月設置された。同市に必要と考えられる医療機能などを事前に協議し、県が設置する上越地域医療構想調整会議へ同地域の意見として提案していく。

構成員は同市医師会、糸魚川総合病院、よしだ病院、県糸魚川地域振興局健康福祉部、市市民部・健康増進課、福祉事務所、市消防本部の代表者12人。会長は森田英医師会会長(ひまわり内科院長)、副会長は山岸文範糸魚川総合病院長が務める。

協議事項は地域医療体制などの現状と課題の情報共有、医療資源の有効活用に向けた病院が担う役割および機能と連携、将来的な地域医療体制など。

第1回会議が22日に開かれ、糸魚川で維持すべき医療、地域医療構想の推進について協議した。同会議の意見を取りまとめて本年度中に開かれる上越地域会議で提案する予定。

24日に開かれた同市議会市民厚生常任委員会で市が説明した。質疑の中で池田隆健康増進課長は「救急、外来も市の中で一定程度完結しなければならない。糸魚川市の課題を洗い出し、限られた医療資源でどう体制を整えるのか。関係者間で協議をして、上越全体の会議に提案していきたい」と市の考えを述べた。

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