うるま市議の職を失う天願氏「モヤモヤが残る」 当選の伊礼氏「開票の基本が徹底されていれば問題は起きなかった」

 最高裁が天願浩也氏(31)の上告を退ける決定をしたことを受け、沖縄県うるま市議の天願氏は17日付で議員の職を失い、次点で落選していた伊礼正氏(70)が29日の選挙会で当選人となる。

 天願氏は「モヤモヤが残る」と吐露。「再開票を求めてきたが、かなわず残念だ。裁判が続く中で議員活動をしてきたが、政策を組み立てるのが難しかった」と話した。

 伊礼氏は最高裁の決定について「真摯(しんし)に受け止め、市民の声を市政に届けていく」と話した。また「市選管の投開票作業で基礎基本が徹底されていれば、問題は起きなかった。かなりの時間を無駄にさせられた」と訴えた。

 市選管の比嘉弘之委員長は「混乱を生じさせたことを深くおわび申し上げる。このようなことが二度と起こらないように、これまで以上に気を引き締め、円滑な選挙事務を遂行していく」とコメント。市選管は開票時の人員増や手引きの内容の見直しなどに取り組むとした。(中部報道部・又吉朝香)

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