沖縄の小中学生の肥満が改善 スポーツ庁調べ コロナ収まり運動習慣が戻る 全国より多い傾向は続く

 スポーツ庁が小学5年生と中学2年生を対象に実施した本年度全国体力テストで、沖縄県内の肥満率が男女ともに前年度から改善したことが25日、県教育庁保健体育課への取材で分かった。同課は「コロナ禍が収まり、運動習慣が戻りつつある表れではないか」と分析している。昨年度は小5男女と中2男子で調査が始まった08年度以降、最も高い割合だった。

 今回調査では小中いずれも改善し、小5男子14.7%(前年度比3.8ポイント減)、小5女子11.4%(1.9ポイント減)、中2男子11.9%(2.3ポイント減)、中2女子8.8%(0.7ポイント減)だった。

 同課担当者は「コロナによる体育や休み時間の制限が緩和され、運動習慣が改善されたのが一因ではないか」と話した。

 全国平均も同様に前年から改善傾向で、小5男子13.6%、小5女子9.7%、中2男子10.6%、中2女子7.0%。県内の方が高い傾向は続いている。(社会部・新垣亮)

「肥満傾向児」の割合

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