「常態化しかねないと懸念の声」 嘉手納町議会が抗議 米軍のパラシュート降下訓練で

 【嘉手納】米軍が19日に沖縄県嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施したことを受け、嘉手納町議会は26日に臨時会を開き、厳重に抗議する意見書案と決議案を全会一致で可決した。降下訓練への決議は昨年12月に続き2カ月連続。嘉手納基地で降下訓練を実施しないこと、日米合同委員会で合意された「例外的措置」を撤廃することを求めた。

 米軍が伊江島補助飛行場の滑走路の整備状況を理由に「例外的」に嘉手納基地で降下訓練を実施したことに「例外的措置を巡る具体的な運用は全て米軍の裁量に委ねられている。地域住民からは常態化しかねないと懸念の声が高まっている」とした。

 町議会は同日午前、沖縄防衛局に伊藤晋哉局長を訪れ、意見書を手交する。(中部報道部・又吉朝香)

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