動き始めたリリーフ投手市場 ヤンキースもブルペン補強を目指す

FAのリリーフ投手市場が大きく動き始めた。最大の大物だったジョシュ・ヘイダーがアストロズと5年契約を結んだのを皮切りに、ロバート・スティーブンソンはエンゼルスと3年契約を締結。マット・ムーアはエンゼルス、デービッド・ロバートソンはレンジャーズと1年契約で合意したことが報じられている。そんななか、ヤンキースもブルペン補強を目指しており、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、5人のリリーバーと契約交渉を行っているようだ。

ヘイマン記者によると、ヤンキースが今オフに契約交渉を行ったのはヘクター・ネリス、ワンディ・ペラルタ、キーナン・ミドルトン、ライアン・ブレイジャー、フィル・メイトンの5人。ネリスについてはMLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が「ヤンキースとレンジャーズがネリス争奪戦のフロントランナー」と報じていた。また、ペラルタとミドルトンについてはMLB公式サイトでヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者が「ヤンキースはペラルタ、ミドルトンとの再契約を検討している」と伝えていた。

ネリスの希望条件が高すぎることもあり、ヤンキースはペラルタやミドルトンとの再契約を検討し始めているようだが、ブレイジャーとメイトンの獲得も選択肢に含まれているとみられる。ブレイジャーは昨季レッドソックスで20試合に登板して防御率7.29に終わり、5月下旬に解雇されたものの、ドジャース移籍後に39試合で防御率0.70の好成績をマーク。メイトンはネリスとともにアストロズのブルペンを支えていた投手であり、昨季は自己最多の68試合に登板して防御率3.00を記録した。

また、ネリス、メイトンとともにアストロズからFAとなったライン・スタネックにはレッドソックスとカブスが興味を示しているようだ。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者が伝えている。スタネックは2022年に59試合で防御率1.15という自己最高の成績を残したが、昨季は被弾が増えた影響もあり、55試合で防御率4.09と成績が悪化。ただし、与四球率は前年から大きく改善されていた。

リリーフ投手市場が大きく動き始めたことで、オリオールズからFAとなっている藤浪晋太郎の動向も気になるところ。日本人選手で唯一、今季の所属チームがまだ決まっていないが、リリーフ投手の「移籍ドミノ」の流れに乗って、メジャー契約を手にすることはできるだろうか。

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