鎌倉市、新市庁舎建設へ基本設計に着手 関連事業費2億9400万円盛り込む

松尾崇市長(資料写真)

 鎌倉市は26日、新市庁舎建設に向けた基本設計に着手すると発表した。複数年度の予算でまかなう債務負担行為として関連事業費2億9400万円を2024年度一般会計当初予算案に盛り込んだ。22年12月に市庁舎移転に必要な位置条例案が市議会で否決され、可決の見通しが立たないことから、条例案可決後に基本設計に取り組むという従来の方針を転換した。同予算案は2月6日開会の市議会に提案する。

 松尾崇市長は「市役所の姿を具体的に示し、市が目指す方向を理解して賛同していただければ、事業をより推進する力になってくれるのではないか」と説明。新市庁舎の青写真を先に示すことで移転機運を高める狙いを明かした。

© 株式会社神奈川新聞社