選手へのキス問題で職務停止中の元スペインサッカー協会会長、FIFAは3年間の処分への控訴を棄却

3年間の職務停止処分を受けているルビアレス氏[写真:Getty Images]

国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会は26日、スペインサッカー連盟(RFEF)の元会長であるルイス・ルビアレス氏が控訴した3年間の出場停止処分に関して棄却した。

2023年8月に行われたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)でスペイン女子代表が見事に初優勝。しかし、その表彰式でルビアレス氏はジェニファー・エルモソの唇にキスをし、性的虐待行為であると非難を浴びていた。

ルビアレス氏は合意があったと主張し続け、世界中から寄せられる批判に対抗。しかし、FIFAも懲戒処分を下すことを決めると最終的には辞任。その後、3年間の職務停止処分を受けていた。

キスの被害者であるエルモソは、性的暴行にあたるとして正式にルビアレス氏を訴えることに。裁判もスタート。「合意などなく、強要していた」との見解が示されている。

なお、ルビアレス氏はスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴することは可能。FIFAは今回の決定に「すべての人々の誠実さを尊重し保護し、まともな行動の基本ルールが確実に尊重されるようにするという絶対的な決意を改めて表明する」とした。

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