[能登半島地震関連]新潟佐渡市、被災住宅の修理費を独自で支援へ 小規模な修繕も対象にする方針、国や県は大規模・中規模のみ

佐渡市役所

 新潟県佐渡市は1月26日、能登半島地震で住宅などに被害を受けた市民の修理費を支援する、市独自の「復旧応援金」の検討状況を明らかにした。国や新潟県の修理費支援の対象外である小規模な修理も対象にする方向で調整している。財源などが固まり次第、受け付けを始める。

 具体的には、住宅で修理費20万円以上の場合は応援金10万円、10万円以上の場合は5万円、5万円以上の場合は2万5000円を上限に支給する方向。ブロック塀など住宅以外の10万円以上の修理では応援金5万円、5万円以上の修理で2万5000円を上限に支援する。

 国や県の修理費支援の対象である大規模半壊は100万円、半壊・中規模半壊は50万円、準半壊は30万円を上限にそれぞれ、国や県の支援に上乗せして支給する。

 検討状況を説明した佐渡市議会全員協議会では、議員から地震での市の対応を問う声が相次いだ。市は道路渋滞により、福祉施設で計画通りに高台への避難ができなかったケースがあったことや、一部で自動開錠が十分に働かない防災倉庫があったことなどを報告。対応を検討するとした。

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