バイオリン学習に幼児真剣 葛巻町、年長児の「楽習」始めて10年

真剣な表情でバイオリンを練習する園児たち

 葛巻町は幼児のバイオリン学習が盛ん―。全保育園の年長児が楽器に親しむ事業を始めて10年になる。

 同町江刈の五日市保育園で11日、2園の年長児8人がバイオリンを手に講師2人の動作をまね、「かえるのうた」を練習した。2月に発表会を控えており、その表情は真剣。

 合宿で町を訪れた子どもたちの演奏に鈴木重男町長が感銘を受け、2014年に始めた。23年度は22人が町の楽器を用い、県弦楽研究会員から隔週で学ぶ。年3回、地元や盛岡市の音楽会などで発表するほか、16年岩手国体の軟式野球会場や22年全国風サミットでも披露した。

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