横浜でスケボー巡るトラブル続出…人気沸騰も一部で苦情急増、月に50件も

センター南広場(すきっぷ広場)に掲示されている「立ち入り禁止」の張り紙=5日、横浜市都筑区

 スケートボード・ストリートの世界選手権が昨年12月に日本で初開催されるなど、若者の間でスケートボード人気が沸騰している。神奈川県内でも専用施設やスケボー広場などにスケートボーダーが集ってにぎわいを見せているが、横浜市内の一部エリアでは、スケートボードの利用を巡るトラブルが続出。対策に苦慮する行政は警察と連携し、取り締まりも視野にルールを守るよう注意を促している。

 横浜市都筑区にある市営地下鉄センター南駅前のセンター南広場(すきっぷ広場)。平日の午後や休日になると、ボール遊びをする親子連れや段差に座って友人との会話を楽しむ光景が見られる“憩いの場”だったが、2021年夏の東京五輪の種目にスケートボードが追加され、日本代表選手が活躍すると、雰囲気が変わってきた。

 広場でスケートボードを練習する人が増えたことで夜間の騒音が問題となったほか、腰をかけられる段差の壁面がはがれ、一部ではくぎがむき出しになった。広場で遊ぶ子どもたちがけがをしないようにと、都筑土木事務所は養生テープで危険箇所を応急処置するなど、対応に追われている。

 都筑署によると、東京五輪以降に苦情が急増。1カ月で50件に上った時期もあるという。以前から広場でのスケートボード使用は認めていなかったが、スケートボーダーの増加を受け、昨年6月から同事務所と同署で協議を開始。同12月に「立ち入り禁止」の掲示を9か所に新設したところ、スケートボードの利用も減りつつあるという。

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