チャビ監督が今季限りでのバルセロナ退団を明言…「6月30日にクラブを離れることになる」

今季限りでの退団を明かしたチャビ監督[写真:Getty Images]

バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、今シーズン限りでの退団の意向を表明した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。

先日に今シーズンの戦いでタイトルを逃せば、クラブを去る可能性を認めていたチャビ監督。現状ではラウンド16進出のチャンピオンズリーグ(CL)に加え、ラ・リーガでのタイトルの可能性を残しているが、シーズン終了まで3分の1を残すタイミングで、今季限りでの退団の意向を明言した。

チャビ監督は2024年最初のホームゲームで3-5の衝撃的な敗戦を喫した、27日のラ・リーガ第22節ビジャレアル戦後の会見で自身の去就に関して重大な決断を下した。

「6月30日にクラブを離れることになる。会長やスタッフとも話し合って決めたものだ。バルサには方向転換が必要だ」

「もう戻れないところまで来ている。変化の時だ。クレとして、私は去るべき時だと思う」

「それがクラブの力関係を変えるのに役立つと思うし、我々は非常に良いシーズンを過ごせると今でも思っている。自分のことよりもクラブのことを考えなければいけない」

現役時代にバルセロナの絶対的な司令塔に君臨し、多くのタイトル獲得に貢献したチャビ監督。その後、2021年11月にロナルド・クーマン前監督の後任として古巣に指揮官として復帰。就任1年目は厳しい財政事情のなかで若手を中心に堅実なやり繰りをみせ、ラ・リーガ2位フィニッシュに導く手腕を発揮。

さらに、積極補強を敢行した昨シーズンはCL、ヨーロッパリーグ(EL)で早期敗退となる屈辱を味わった一方、4シーズンぶりのラ・リーガ制覇に加え、スーペル・コパ・デ・エスパーニャのタイトルを獲得した。

しかし、今季はCLでグループステージ首位通過を決めたが、すでにコパ・デル・レイ、スーペル・コパの2つのコンペティションで敗退。さらに、ラ・リーガではここまで13勝5分け3敗の3位に甘んじており、暫定首位のレアル・マドリーに10ポイント差を付けられて、逆転での連覇は非常に厳しい状況だ。

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