錦木、3場所ぶりの勝ち越し 大相撲初場所14日目

寄り切りで玉鷲を下し、3場所ぶりの勝ち越しを決めた錦木(奥)=両国国技館

 【東京支社】大相撲初場所14日目(27日・両国国技館)盛岡市出身で西前頭5枚目の錦木(伊勢ノ海部屋、盛岡・米内中)は東10枚目の玉鷲を寄り切りで下し、8勝6敗として3場所ぶりの勝ち越しを決めた。

 「やっぱり勝ち越しはうれしいね。番付が落ちないからね」。昨年7月の名古屋場所以来となる勝ち越しを決めた錦木は喜びをかみしめるように言葉をつないだ。

 勝ち越しが懸かった一番は39歳の大ベテラン、玉鷲と対戦した。低く当たった錦木は左はずで攻勢。左四つに組み止めてなおも前に出た。左へ回り込もうとする相手を逃さず、右で抱えて寄り切り。圧力をかけながらぐんぐん前に出る会心の相撲で3場所ぶりに給金を直した。

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