西郷真央は“鬼門”の3日目に浮上「自分の中で崩すイメージがあった」

ショットに手応えあり(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 3日目(27日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

出だし1番、風に惑わされて奥にこぼしてボギーが先行した西郷真央だったが、スコアを落としたのはこのホールだけだった。吹き荒れる強風に対し、「2択で迷ったら、なるべくボギーにならない方のジャッジにしなきゃ」。守りに入る時はしっかり守りつつ、攻める時は果敢に。ショットも、それができるだけの状態になってきた。

「きのうより今日の方が、よりフェードっぽい球を打てた。フェアウェイキープは変わらないですけど(2日とも78.57%)、きょうの方が安定感があって、いいショットも多かった」。なかなかチャンスを生かせない中、8番(パー5)で待望のバーディ。スコアを戻して折り返した後半11番(パー3)で3mを決められなかった。

「69」で22位に浮上(撮影/田辺安啓(JJ))

「またか…」。フラストレーションをため込みながら、グッとこらえ、14番はバンカー越えのタフな左ピンを攻め切った。「練習ラウンドで左サイドはチェックしていて、風がしっかり読めて、番手のジャッジもすごく良かった」。2mを沈めてバーディを獲ると、フォローの風を生かせる17番(パー5)は5W→7Wとつないで2オンに成功。2パットのバーディとした。

3バーディ、1ボギーの「69」で通算3アンダー22位に浮上。「ショットをつけられていたホールで、もうひとつふたつ取りこぼさなかったら、もっといいプレーができたかな」と悔しがりつつ、「いいフィニッシュができた」と手応えもにじむ。

デビュー戦の最終日へ(撮影/田辺安啓(JJ))

昨季、全5試合に出場した海外メジャーでは3試合で予選を通過。ただ、シェブロン選手権は「78」、全米女子オープンは「76」、AIG女子オープン(全英女子)は「78」といずれも3日目のプレーに課題を感じてもいた。

「3日目に崩したりするイメージが自分の中であったので、難しいコンディションの中、ちゃんとアンダーで回れたのはすごく良かった。あした最終日も、しっかり伸ばせたら」。ルーキーらしく貪欲に挑む。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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