【ばんえい・ヒロインズC】ダイヤカツヒメが古馬牝馬重賞完全制覇…赤塚「だいぶ大人になってきた」

1月28日、帯広競馬場で行われた11R・ヒロインズカップ(BG1・4歳上・牝・ダ直200m)は、赤塚健仁騎乗の2番人気、ダイヤカツヒメ(牝5・ばんえい・久田守)が勝利した。2着にピュアリーナナセ(牝5・ばんえい・今井茂雅)、3着に1番人気のサクラヒメ(牝6・ばんえい・今井茂雅)が入った。勝ちタイムは2:28.7(馬場水分1.7%)。

道中はサクラヒメ、ダイヤカツヒメがやや先行し、中間点を過ぎたあたりからシンエイアロイ、アローリキヒメと後続も差を詰めて各馬ほぼ一団のまま何度も息を入れながら第二障害に進行。第2障害では各馬障害下でじっくりと息を入れたあと、アローリキヒメ、ダイヤカツヒメ、シンエイアロイ、サクラヒメと続々と仕掛け、その中でダイヤカツヒメとサクラヒメがほとんど同時に下りていった。

障害を下りる勢いのままダイヤカツヒメがわずかに先頭に立つが、サクラヒメも譲らず一進一退を繰り返す。残り10m、3番手のピュアリーナナセが迫る中、サクラヒメがダイヤカツヒメを突き放し単独の先頭に。そのままゴールするかと思いきや残り数10センチを残し脚が止まるサクラヒメをダイヤカツヒメが必死に追いつき差しきってゴール。

5月のカーネーションカップに続く古馬牝馬重賞完全制覇となった。ダイヤカツヒメを管理する久田守調教師はヒロインズカップをエンジュオウカンで制した2012年以来7勝目となり、騎乗した赤塚健仁騎手は初制覇となる。

1着 ダイヤカツヒメ
赤塚健仁騎手
「勝ったなという感じです。障害を下りた後にサクラヒメがすぐに下りてきたので駄目かとも思いましたが、最後まで頑張ってくれたので良かったです。騎手の言うことを聞いてくれるようにだいぶ性格的にも大人になってきました。今後も牝馬レースで勝てるように頑張ります。今日は寒い中応援ありがとうございました。今後ともダイヤカツヒメの応援をよろしくお願いします」

久田師「ばんえいならではのレース」

ヒロインズカップ 口取り (C)ばんえい十勝

久田守調教師
「ホッとしています。近走は徐々に調子が上がってきていたので、このレースでもしかしたらやってくれるかと思っていました。赤塚騎手が馬の全能力を発揮してくれたから優勝できたと思います。タイムがちょっとかかりましたが、ゴール前でサクラヒメを差したのを見て、そりがゴールに入り切るまでわからないというばんえいならではのレースだったと思います。ダイヤカツヒメは落ち着いて力が出せるような感じに成長してきています。今後とも応援をよろしくお願いいたします」

ダイヤカツヒメ 57戦11勝
(牝5・ばんえい・久田守)
父:カネサブラック
母:グローリーレイ
母父:コマローレンス
馬主:稲谷義雄
生産者:メグミファーム

【全着順】
1着 ダイヤカツヒメ
2着 ピュアリーナナセ
3着 サクラヒメ
4着 ナカゼンガキタ
5着 ミソギホマレ
6着 アローリキヒメ
7着 ブルーレジーナ
8着 シンエイボブ
9着 シンエイアロイ
10着 ヒメトラマジック

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