個性豊かなたこが大空を悠々 最大級の「みるく凧」平和願う 沖縄・石垣市で「新春大会」

平和への願いを込めた「みるく凧」=14日、石垣市南ぬ浜町

 【石垣】石垣市教育委員会主催の「新春凧(たこ)あげ大会」が14日、同市南ぬ浜町であった。自作のたこを登録して「ピキダー」「ハッカク」などの部門ごとに分かれ、思い思いにたこを揚げた。(南風原英和通信員、奥沢秀一通信員)

 目を引いたのは今大会で最大級のたこで、平和への願いを込めた「みるく凧」(縦4.5メートル、横4メートル)。平真小学校の卒業生でつくる「多田浜会」が約1カ月かけて製作した。会長の山田善博さん(64)は能登半島地震などに触れ「正月早々に悲惨な出来事が相次いだが、みるく凧が上空から多くの人々を見守り元気づけてくれている」と話した。

 また、巨大な仕掛けたこ「シャクシメー」からお菓子がまかれるイベントもあり、子どもたちが上空から落ちてくるお菓子を目がけて駆け寄っていた。

 会場には、たこを修繕する「たこ病院」の看板があり、不調のたこを「たこドクター」が直していた。家族で参加した本若久司さんは「たこ病院に直してもらったら、きれいに揚がって驚いた」と感激した様子だった。

上空からお菓子をまいた仕掛けたこ「シャクシメー」
巨大な仕掛けたこ「シャクシメー」からお菓子がまかれ、大喜びの子どもたち

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