千葉県の山武市は1月29日、空き家対策を進めるため解体工事の仲介サービス会社と協定を結びました。
AI=人工知能を活用して空き家の査定見積りなどがスムーズに行えるようになるということです。
締結式は29日山武市役所で開かれ、山武市の松下浩明市長と解体工事の仲介サービス会社「クラッソーネ」の川口哲平代表が協定書を取り交わしました。
協定により市民などは市のホームページから「クラッソーネ」のAI=人工知能を活用したサービスに簡単にアクセスでき、空き家の解体費用や査定額などの見積りをスムーズに行えるということです。
式で松下市長は「空き家対策は市民の生活環境を守る大事な政策。きょうはすがる思いで協定締結に至った」と謝辞を述べました。
山武市によりますと、市内では2022年度に1043件の空き家が確認されていて、前回調査の2017年に比べ1.5倍あまりに増えています。
主な要因は所有者の高齢化などで、さらに空き家が放置されると衛生面や防犯面で課題が生じ、市には多い時で年間100件以上、通報が寄せられるということです。
サービスは29日から利用することができます。