適切なリードの使い方ってどういうもの?散歩で覚えておきたい大切なことを専門家に聞いた

愛犬との散歩をスムーズかつ安全にするためには、適切なリードの扱い方と、外でのアイコンタクト&オスワリをマスターすることがカギに。正しいリード使いと、外でのアイコンタクト&オスワリの必要性をしつけトレーナーの西川文二先生に聞きました。

正しいリード使いを実践してみよう

リードは、長すぎる位置を持っていると犬の動きを制御できない、短すぎると常に犬にストレスを与えてしまうことに。正しい長さでリードが持てていると、しつけのトレーニングもしやすく、拾い食いや飛び出し事故を防げるなど、安全面でもメリットがあります。トレーニングに適したベストなリードの長さは次のとおりです。

撮影/尾﨑たまき

左手はセーフティグリップを持ち、先端を右手で持ったときに、離れた犬の鼻先に右手が届くこと。

撮影/尾﨑たまき

両手持ちをしている際に、右手で自分のあごを触れること(アイコンタクトの合図の動作ができること)。

撮影/尾﨑たまき

愛犬が飼い主さんの左側(ヒールポジション)にいる際、両手持ちをした状態で、背中側につけたポケットからフードが取れること。

リードが正しく持てるとこんな場面でお役立ち!

・拾い食いを防げる
・飛び出しが防げる
・安全かつスムーズに抱っこができる など

外でアイコンタクト・オスワリの練習をしよう

散歩のときに必要な「アイコンタクトをとりながら歩く」トレーニングを積むと、まわりに気をとられることなく落ち着いて、飼い主さんとのいい距離感を保ちながら歩くことができるようになります。まずは、愛犬が落ち着いていられる場所で、以下の1〜3を繰り返し、外でも飼い主さんに集中できるように練習しましょう。

1.落ち着いた場所でフードをあげる

撮影/尾﨑たまき

公園や人通りの少ない遊歩道などでフードを与えてみて、飼い主さんの言うことに集中できるかどうか確認します。

2.アイコンタクトの合図を出す

撮影/尾﨑たまき

右手にフードを握り込み、アイコンタクトの合図を出します。できたら、さらにフードを与えてほめて。

3.オスワリのシグナルを出す

撮影/尾﨑たまき

フードを握り込んだグーの手を、犬の鼻先が上に向くように動かして誘導して。犬が上を向いて、オスワリができたらさらにフードを与えてほめます。

最初は落ち着いた場所で行い、徐々に交通量や人の多い場所など、刺激の強い場所でも飼い主さんの指示でアイコンタクト・オスワリができるように練習を。

愛犬が落ち着いて、飼い主さんといい距離感で歩けるように、ぜひ実践してみてくださいね。

撮影/尾﨑たまき

お話を伺った先生/しつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表 西川文二先生
参考/「いぬのきもち」2021年9月号『はじめてしつけ コンプリートドリル お散歩しつけ』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室

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