在米中国大使館、ダレス国際空港からの入国で留学生に注意喚起

在米中国大使館、ダレス国際空港からの入国で留学生に注意喚起

 【新華社ワシントン1月30日】在米中国大使館は29日、米国に赴く中国人学生に対し、次の注意喚起を行った。

 複数の中国人留学生が近頃、ワシントンのダレス国際空港から入国した際に入国管理当局からいわれのない取り調べや嫌がらせを受け、ビザを取り消されて帰国した。これらの留学生はいずれも合法的な証明書を所持しており、休暇のための帰国、旅行や会議出席のための第三国への渡航から戻った際、または大学入学のために到着した際に長時間の取り調べを受けた。電子機器も検査され、10時間以上拘束されて外部との連絡を禁止された例もある。米入国管理当局の行為は、中国人留学生の学業に深刻な影響を与え、心理的極めて大きなダメージを与えた。

 在米中国大使館は中国人留学生の安全と合法的権益の擁護を非常に重視しており、米国に対して既に厳正な申し入れを行った。米国は中国人留学生に対して頻繁に不当な取り調べを行い、本国に送還しており、中国公民の正当で合法的な権益を著しく損ない、両国の人的・文化交流を促進するという中米のサンフランシスコ首脳会談の共通認識に反している。われわれは米国に対し、誤ったやり方をやめ、中国人留学生に対する不当な嫌がらせや取り調べ、送還を停止し、両国首脳による「中米間の人的・文化交流を支持し、留学生の規模拡大を奨励する」という共通認識を確実に実行するよう強く求める。

 大使館は米国に留学する人々に対し、ワシントン・ダレス国際空港からの入国を慎重に選択するよう注意喚起する。米国へ入国する際には安全意識を高め、米国の移民政策と規制を詳細に理解し、事前に準備を行い、入国書類を整え、留学先との連絡手段を確保しておく必要がある。入国管理人員の取り調べを受けた際には冷静沈着に行動し、理性的に協力し、適切に対応してほしい。不当な扱いを受けた場合は現場係官の情報を記録し、署名が必要な書類の内容を入念に確認した上で書類の写しを求め、必要な証拠を残し、事後に主管部門の税関・国境警備局(CBP)の公式サイトで苦情を申し立てるか、中国大使館・領事館に支援を求めてほしい。

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