土石流で家族3人死亡 2億1072万円の損害賠償求め 遺族が岡谷市を提訴【長野・岡谷市】

2021年8月に岡谷市で3人が死亡した土石流災害をめぐり、遺族が市に対して2億円あまりの損害賠償を求めて提訴していたことが分かりました。
2021年8月、岡谷市川岸東で降り続いた大雨により土石流が発生。住宅が巻き込まれ、女性と2人の息子、合わせて3人が死亡しました。
市は土石流の発生前日に警戒レベル3の「高齢者等避難」を発表し、レベル4の「避難指示」を出したのは土石流発生のおよそ1時間後でした。
これに対し、遺族側は先月、岡谷市を相手に2億1072万円の損害賠償を求めて提訴しました。
訴状では「適切な時期に避難指示を出さなかった」「土石流の発生が予見できたのに防災設備を設置しなかった」などと市の責任を指摘しています。
遺族の提訴に対して市の担当者は「適切な対応だったと思っている」とし、裁判では争う姿勢です。来月20日に初弁論公判が開かれます。

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