海老名の国史跡隣接地に高層マンション計画 事業者の明和地所、建設中止を判断

国指定史跡「相模国分寺跡」に隣接し、マンション建設計画が中止となった土地=海老名市国分南

 神奈川県海老名市国分南の国指定史跡「相模国分寺跡」隣接地の高層マンション建設計画について、事業者の明和地所(東京都渋谷区)が計画を中止し、市に開発事業廃止届を提出していたことが分かった。当初の計画に対して近隣住民から、建設反対の意見や高さを低くするよう見直しを求める声があり、同社は計画を変更する意向を市側に伝えていた。

 届け出は25日付。同社は計画中止の判断について神奈川新聞の取材に、「近隣の皆さまの意向に沿う形で検討した結果」と説明。マンション建設予定地は、すでに一戸建て住宅の事業者に売却したという。

 当初の計画は、同史跡の隣接地約2100平方メートルの敷地に計47戸が入るマンションを建設するもの。西側は14階で高さ43メートル、東側は最大4階の2棟からなる構成だった。

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