先発4~5番手が未確定のパドレス 右腕ロレンゼン獲得に興味か

MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者によると、パドレスはフィリーズからFAとなっている先発右腕マイケル・ロレンゼンに興味を示しているようだ。モロシ記者は「ツインズはマリナーズとのトレードでアンソニー・ディスクラファーニを獲得する前、ロレンゼンに興味を示していた。ロレンゼンにはオリオールズとパドレスから関心が寄せられている」とリポート。パドレスは先発ローテーションの4~5番手が未確定となっており、昨季自己最多の9勝を挙げた右腕の獲得を検討しているとみられる。

現在32歳のロレンゼンは、レッズ時代に代打や外野守備も兼任する二刀流選手としてプレー。1年675万ドルでエンゼルスと契約した2022年以降は投手に専念しており、この年は18試合に先発して8勝6敗、防御率4.24を記録した。昨季は1年850万ドルでタイガースに加入し、夏場のトレードでフィリーズへ移籍。トレード後、2度目の登板でノーヒッターを達成したが、シーズン終盤に調子を崩し、最終的には29試合(うち25先発)で9勝9敗1セーブ、防御率4.18にとどまった。

パドレスは昨季の先発5本柱のうち、ブレイク・スネル、セス・ルーゴ、マイケル・ワカがFAとなって退団。先発とリリーフを兼任したニック・マルティネスもFAでチームを去り、先発5枠のうち、ジョー・マスグローブとダルビッシュ有の2枠しか決まっていないという状況でオフシーズンがスタートした。その後、フアン・ソトを放出したトレードでヤンキースから4人の投手(とカイル・ヒガシオカ)を獲得し、マスグローブ、ダルビッシュ、マイケル・キングで先発3番手までは確定。しかし、まだ先発4~5番手が流動的になっている。

ただしヤンキースから獲得したランディ・バスケスとジョニー・ブリトーのほか、ペドロ・アビラ、マット・ウォルドロン、グレン・オットー、ジェイ・グルームなど、チーム内にも先発候補はおり、必ずしもロレンゼンの獲得が必要というわけではない。むしろ野手の選手層が壊滅的になっており、指名打者、左翼、中堅にはまともなレギュラー候補がいないため、どちらかと言えば、そちらの補強を優先しなければならない状況である。

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