「世界ウチナーンチュセンター」設置、玉城デニー知事が発表 県系人と県民の交流拠点 2029年の完成目指す

定例会見で世界ウチナーンチュセンター(仮称)の設置を発表する玉城デニー知事=31日、県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は1月31日午前の定例会見で、国内外に住む県系人と県民の交流拠点となる「世界ウチナーンチュセンター(仮称)」を設置すると発表した。西原町と与那原町にまたがるマリンタウン地区で新たに整備する大型MICE施設に併設する予定で、2029年の完成を目指す。知事は「ウチナーンチュの心のよりどころとしたい」と意義を強調した。

 交流拠点としての機能のほか、①移民に関する資料や物品などの収集・展示②県民や県系人の子孫、海外留学生などが歴史などを学べる学習施設③国内外からの問い合わせに応じる相談窓口―などを備える。

 また、MICE施設には約1万人規模を収容する展示棟などの建設が予定されており、5年に1度の「世界のウチナーンチュ大会」の開会式などを実施することが可能になるという。

 知事は「県内外、海外から多くの県系人やウチナーンチュが集うことで、ウチナーネットワークの継承、発展につなげたい」と意欲を示した。

 県系人と県民の交流拠点の設置を巡っては、世界ウチナーンチュセンター設置支援委員会(WUC)の高山朝光共同代表らが県などに働きかけてきた。

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