ファーストサマーウイカ、「光る君へ」で演じる清少納言に「『分かるわ~』と共感できるところが多い」

NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「光る君へ」(日曜午後8:00ほか)で清少納言/ききょう役を演じるファーストサマーウイカが、放送スタートを記念して滋賀県大津市で行われたスペシャルトークショーに参加した。

吉高由里子が主演を務める「光る君へ」は、貴族文化が花開いた平安時代を舞台に、世界最古の女性文学と言われる「源氏物語」を生み出した紫式部(まひろ/吉高)の人生を描くもの。脚本は、同局の大河ドラマ「功名が辻」や連続テレビ小説「ふたりっ子」、「セカンドバージン」など、数多くのヒット作を手掛けてきた大石静氏が担当している。

ファーストサマーウイカと、制作統括の内田ゆきチーフプロデューサーが参加したイベントは、終始笑いの絶えないにぎやかな雰囲気に包まれる中、大盛況のうちに終了した。

ファーストサマーウイカは「(視聴者の)皆さんがドラマの名シーンを絵に描いてくださっている『光る君絵』というハッシュタグのSNSの投稿を見つけまして、それがとてもすてきなんです。投稿を見て新たな楽しみ方ができました。大河ドラマはこうしてみんなで一緒に作っていく部分もあるんだなと(自分が登場する前から)すでに興奮しています」と、放送以外の番組の楽しみ方を見つけたと報告。

本作への出演については「文学の世界の中で二大巨頭である紫式部と清少納言。その清少納言を自分が演じると聞いて、とても驚きました」と明かしつつ、「彼女を演じる責任も感じましたが、『枕草子』を読んだり、歴史を学んだりする中で『分かるわ~』と共感できるところが多い女性だと気付き、そこが自分とリンクしたのだと思いながら演じています」と、自身が演じることになった理由を見つけながら撮影に臨んでいるとのこと。

そして、「今後、ドラマではかなりキャラクターの強い女性の方がまだまだ控えております。その人間模様も楽しみつつ、作品を支える美術や衣装など、細かなところまで何度でもかみ締めることができる作品なので、放送を見ていただいて、録画でもNHKプラスでも、じっくりゆっくり見ていただけたらと思います。そして、ききょうもよろしくお願いします」とアピールした。

内田チーフプロデューサーは「おかげさまでたくさんの応援のお声をいただいています。平安時代って少しとっつきにくい印象があるのかなと思っていたのですが、『待ってました!』という声をいただけるのが、本当にありがたい気持ちでいます」と、視聴者の好反応に感謝。

ファーストサマーウイカの印象に関しては「お目にかかった時に、パッと明るくて自分を表現したいというパワーを感じました。それが分かりやすい形で表に出るのが、まひろ(紫式部)とは違うききょう(清少納言)の特色なのかなと思っています」と語り、「この先、藤原定子(高畑充希)に仕えるききょうと、藤原彰子(見上愛)に仕えるまひろ、その立場の違いもドラマの中では大事なところで、文学のみならず2人の生き方の違いもぜひ注目していただきたいです。ドラマはこれからまひろと藤原道長(柄本佑)との関係性、そして平安貴族たちによる政治闘争など見どころがたくさんあります。ききょうもまもなく登場しますので、ぜひご覧いただければと思います」と呼び掛けている。

なお、ファーストサマーウイカは、トークショーの前日に、滋賀県大津市坂本にある慈眼堂とその境内にある清少納言の供養塔を参拝。「清少納言がどこで最期を遂げられたかということは分かっていないので、お参りとごあいさつをさせていただける場所があり、とてもありがたい気持ちになりました。演じる身として、このような形でご本人とつながることができ、慈眼堂に来られてよかったなと思っています」と感想を話している。

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