河南省の貿易額、23年も中部地域の首位維持 12年連続

河南省の貿易額、23年も中部地域の首位維持 12年連続

河南省鄭州市にあるバス製造大手、宇通客車の作業場で生産に取り組む従業員。(2023年3月8日撮影、鄭州=新華社記者/李嘉南)

 【新華社鄭州1月31日】中国河南省政府新聞(報道)弁公室はこのほど、同省の2023年の貿易額が8107億9千万元(1元=約21円)に上り、12年連続で中部地域の首位を維持したと発表した。うち輸出額は5280億元、輸入額は2827億9千万元だった。越境電子商取引(EC)による貿易額は前年比7.3%増となった。

 同省は貿易の強靭(きょうじん)性を維持、貿易の安定確保に向けた複数の政策を発表、経営主体(企業や事業者など)による新たな市場の開拓を支援、貿易企業のリスク抵抗力を高めた。

 具体的にみると、重点製品の輸出が大幅に伸びた。自動車は2.1倍、ウィッグ(かつら)は16.8%、農産物は8.3%それぞれ増加し、「新三様(新たな定番3品目)」と呼ばれる電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽電池の輸出は合計で22.9%増となった。

 貿易企業の規模がさらに拡大した。2023年に貿易実績のあった企業数は前年比10.9%増の1万1844社だった。経済・貿易の協力余地は広がった。「一帯一路」共同建設国との貿易額は貿易総額の44.0%を占め、前年を2.8ポイント上回った。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟国との貿易額は30.3%を占め、協定発効前の21年を3.3ポイント上回った。鄭州新鄭国際空港の貨物便航空路は49路線に増え、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の運行本数は累計1万本を超えた。

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